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結論から申し上げますと、複数のほうがいいと思います。
FX会社が抱える様々なリスク
最も大きな理由は、FXは売買システムがネットを介すため、様々なリスクにさらされるためです。
例えば本日、ヒロセ通商でシステム障害が起きました。ドルリラの流れを読もうと思ったら、レートが全然、動きませんでした。
いやー、私もヒロセでリラ持ってますので、FX会社の様々なリスクをまじまじ見せられました。システム障害、ポジションリスク、スプレットリスク、破綻リスクなどなどですかね。止まった場合は他の会社での判断売買による保険、ヘッジが重要ですね。 https://t.co/1JnJwpSbgQ
— sss (@Hirowing_sigeki) 2017年9月18日
インターネット上で取引をせざるを得ないため、第三者の悪意の攻撃を受けやすいことは対面取引や紙の取引とは異なりますね。ここはきちんとヘッジしておくべきだと思います。
リスクヘッジの仕方はほかのFX会社で売りを持つことです。
ヘッジとはつまり保険をかけておくことです。リスクに保険をかけておく、これをやっているかいないかで、もしもの際に対応力が大きく異なります。
このヘッジの仕方は結構簡単です。ある会社で買いのポジションを持っていたら、すぐに別の会社で売りのポジションを持てばいいのです。
例えば、ヒロセ通商でも私はリラを買っています。現在私はスワップがヒロセ通商では111万円程度貯まっているので、含み損合わせた通算評価額はプラスです。
さて今日、システム障害が起きました。起きた本日はリラ円が下がっており、このまま下がり続けると判断した場合、せっかくの利益を確定したくなります。しかし、本日のシステム障害のせいで、確定できません。これは困った。
そうこうしているうちに、どんどんリラ円が下がっていきました。(私は本当はリラは売るつもりがないので、まあ気にしていませんが、)短期的に買ったポジションで売るのならば、すぐに対応する必要があります。
この際に別会社、例えばマネースクエアジャパンや、SBIFXトレードなど、トルコリラ円のスワップポイントが安く、しかも、リラ円を扱っている口座を持っていれば、この口座で売りのポジションを新規で持ちましょう。
この新規で持ったポジションは下がった際に、含み益が出ます。一方、システム障害で動かないヒロセ通商では、ポジションの含み損が増えていきます。証拠金が足りなくなると大問題ですが、ヒロセ通商の買い、SBIFXトレードの売りでトルコリラ円の通算のポジション数は削減され、ヒロセ通商で利益を確定したことと同じことができます。ヒロセ通商が動かなくとも、利益は確定されヘッジが完了します。
厳密に言いますと両社で証拠金が必要となること、また両社にスプレッド(手数料)が発生することから、当然ヒロセ通商だけで利益確定した時よりも、若干手数料や資金効率が落ちます。この点は問題ですが、利益が出ていたヒロセ通商の買いのリラ円ポジションは、SBIFXトレードの売りのポジションのおかげで、合算すると、今後どのようにレートが動こうが儲けが確定されます。
私ならこのあたりのFX会社を持っておきます。
複数の会社を持つ指標として手数料と、これまでの流動性など様々な観点があります。私のイメージで下記の会社はかなり使いやすいと思います。
ドル円、ユーロ円、ユーロドルの場合
この場合はスワップポイントよりも手数料を考えたほうがいいです。ただスワップポイントもうまく売り買いがばらけるように、お勧めしておきますね。加えて、買いは自動売買、売りは自分で行う裁量取引などを使い分けるのがいいと思います。相場の変動に安定的な会社で、また手数料が安い会社や使いやすい会社は以下の3社を挙げます。
①外為ジャパン
外為ジャパンは私のメイン口座の一つです。必須だと思います。ここは何と言っても手数料にあたる、スプレッドが小さいのが特徴です。またスマホアプリもサクサク動きます。そのため、日々売り買いするキャピタルゲインで稼ぐのに向いています。スワップポイントは低いので、売りから入ってマイナススワップがつく場合も、それほど苦になりませんね。次に紹介するDMM FXが買いスワップが高いので、裁定取引もできますから、2社とも持つことをおすすめします。
②DMM FX
DMM FXも外為ジャパンと同様に手数料にあたる、スプレッドが小さいのが特徴です。この会社も必須ですね。また外為ジャパンはもともと別会社だったのが、DMM.comが外為ジャパンを買って同じ会社になっています。どちらも使い勝手は最高クラスです。こちらはスワップポイントも高いので、スワップ派にもいいですね。上記の外為ジャパンとともにうまく補完しあえるFX会社だと思います。
③アイネット証券 ループイフダン
買いも売りも使いやすい、手数料が安く、システムが単純明快な自動売買システムのFXループイフダンを提供している会社です。この会社もまた口座は必須だと思います。外為ジャパンで売りを大きく持ち、アイネット証券で買いのループイフダンをかけることで、かなり安定的な利益が出ますし、ヘッジにも当然なります。また地味にスワップポイントが高いのが、使いやすさを増しますね。
トルコリラ円によるスワップポイント狙いの場合
スワップポイントが多くつく、トルコリラの場合は、買いのスワップポイントが高い会社を数社、売りのスワップポイントが低い会社を数社持つのが吉ですね。その売り買いの差により裁定=さや=売り買いスワップポイントによる絶対利益が取れてしまうためです。私も裁定取引はかなり仕掛けており、完全に安定的に利益を出していますね。裁定取引は以下の記事も参考に。
キャッシュフロー源: 1.トルコリラ裁定取引 - SSSの世界観 FX、株、不動産、消費の仕方
〇買いのスワップポイントが高い会社
①GMOクリック証券
ここのスワップポイントは素晴らしい。大体はトップですね。とりあえず何も考えずに、買いでスワップポイントをためる運用を始めるなら最も適していると思いますね。トルコリラ円を扱うためには必須のFX会社の一つです。
②ヒロセ通商
ここは昔は最高のスワップポイントを出しており、レバレッジ1倍でも年利14.4%まで行った時期もありました。今は2位から3位くらいのスワップポイントです。ただし、利点はしっかりあり、ドルリラとユーロリラを扱えるため、チャートをみるのに大変重宝します。注意点として、この会社で提供されている、ドルリラとユーロリラはリラ円と比べて全くスワップが良くないので、このペアでの売買は慎重になったほうがいいと思います。チャートはしっかり見ましょう。
〇売りのスワップポイント(支払い分)が低い会社
③ FXトレードフィナンシャル
こちらは私もよく売りで使っている会社です。今はマネースクエアジャパンがトルコリラ円の取り扱いを始め、そちらでトルコリラ円をよく売っていますので、あまり使っていませんが、マネースクエアジャパンが新規口座開設を停止しています。今ならここか、下のSBI FXトレードの2社が売りで持つにはいいと思います。またMT4というシステムトレードや様々なコアな情報もありますので、開いておくとよいFX会社ですね。
④SBI FXトレード
ここは1通貨から持てます。そのため、1000通貨リラ円を持つのに、レバレッジ1倍だと32000円くらいかかりますが、1単位なら32円で持てます。つまり誰でもお金が少なくても始められるので、複利運用効果を最大限享受できます。また売りのスワップも比較的低いので、売り買いどちらも使いやすい会社ですね。この会社も使いやすい。
FXのリスクは様々なものがありますが、保険のためのFX会社の分散は是非早めにやっておくべきと思います。今日のようなことが、結構な頻度で起きますので。それもどの会社でも起きますし、完全には防げないようですので。今日は比較的ヒロセ通商は早く回復したようですね。まあ毎回どこも苦労しています。やはり分散させて保険をかけて、問題が起きた際のヘッジをしてもらうことが一番良いと思います。
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